どうなる?これからのケア業界

介護業界が抱える問題について考えてみよう

日本の高齢化によって起こる介護の問題

日本は高齢化社会へと進み始めています。長寿大国と呼ばれるように、医療の発達によって平均寿命が延びていることが高齢化の主な理由です。この高齢化社会によって起こる大きな問題の一つが、介護業界の人員の確保の難しさです。需要の増加に伴って介護サービスの種類は増えていますが、サ高住やデイサービスなど業種に関係なく慢性的な人手不足に陥っています。介護職は他業種に比べて採用率が高く、年齢を重ねても続けられるのが特徴です。1つの仕事を長く続けていきたい人にとって、メリットの多い好条件が揃っているにもかかわらず、求人に応募をする人はそれほど多くありません。

その原因の一つが仕事の大変さです。介護職は文字通り要介護者のケアが中心で、入浴や排泄といった様々な仕事をこなすことになります。要介護者の体を支える腕力と体力を持ち合わせていなければいけません。前述したように、介護業界はどこの事業所も慢性的な人手不足に陥っているので、必然的に職員一人ひとりの負担が増えていきます。ギリギリの人員でこなしている場合、病気などで急な欠員が出た時に休日出勤を頼まれるケースも少なくありません。

介護業界は、他業種に比べて平均年収が若干低めに設定されています。ケアマネージャーのような管理職に就ければ十分な収入は確保できますが、一般職員は生活に苦労する人も多いのが実情です。慢性的な人員不足を解消するには、給料をはじめとした福利厚生を充実させることが急務と言えます。これら意外にも、2040年問題をはじめ介護業界は様々な問題を抱えているので、今後の介護業界の動向が気になる人は「2040年問題に備えて今何ができる?」も参考にしてみてはいかがでしょう。